日本では人工妊娠中絶を行う際に「配偶者、またはパートナーの同意」が必要とされていることです(法律上は母体保護法という法律に基づいています)。この規定、現代社会の感覚からするとちょっと時代遅れでは?と思ってしまいました。
中絶を決断するのって、女性にとってとても難しいことだと思います。望んでいない妊娠でも、命を宿したことに対する罪悪感や、自分の体に大きな変化が起こることへの恐れ、周囲の視線や社会的な影響など、たくさんの感情が渦巻く中で選ばざるを得ない選択。にもかかわらず、その重大な決断をするために「相手の同意」が必要だというのは、正直納得できません。
たとえば、交際中の相手との妊娠であれば、パートナーとしっかり話し合うことが望ましいとは思います。でも、相手が協力的でない場合や、関係が既に破綻している場合はどうでしょう? さらには、暴力や虐待の被害を受けている場合、相手に「同意をもらう」というプロセスがどれだけ女性にとって危険かを考えると、この制度には大きな矛盾がある気がします。
さらに困るのが、結婚している場合です。法律上、夫婦間の同意が求められるのですが、もし夫が「中絶は反対だ」と言ったら、その時点で中絶はできなくなります。女性の体に直接影響を及ぼす問題なのに、夫側の意思が優先されるような状況は、不平等と感じずにはいられません。実際、夫婦関係が冷え切っていたり、離婚を考えている場合でも同意が必要だなんて、女性の意思はどこに行ったの?と思います。
もちろん、この法律には「例外」もあるとされています。たとえば、夫婦間で暴力があったり、相手がどこにいるか分からない場合など、同意なしで中絶が可能なケースもあります。ただ、こうした例外を証明するための手続きが複雑で、結局は女性が余計な負担を背負うことになるんですよね。
他の国の事情も調べてみたのですが、たとえばアメリカやイギリスでは、女性が主体的に中絶を決断できる仕組みが整っています。こうした国々と比べると、日本はまだまだ女性の権利や主体性が軽視されているように感じます。中絶という、とてもデリケートな問題において、「相手の同意」というハードルが存在することで、さらに女性が追い詰められる状況は避けるべきではないでしょうか。
もちろん、中絶については倫理的な議論も多いですし、簡単に「法律を変えれば解決」という話ではないかもしれません。でも、少なくとも女性が自分の体と人生について主体的に決められる社会を目指すべきだと思うのです。この「同意」の要件がある限り、日本の中絶に関する法律は女性の権利を制限しているように感じてしまいます。
こういった問題に対して、私たち一人ひとりがもっと関心を持ち、議論していくことが大切だなと改めて感じました。女性の体や人生にまつわる問題を、もっと女性自身が自由に決められるような社会になってほしい――そんなことを思いながら、この日記を書いています。